ECサイトで買い物を「失敗しない」機能が充実してきた。サイズ感を体形と照らし合わせイメージできるサービス、商品の特徴をハッシュタグで表し簡単に検索できる機能、骨格診断やパーソナルカラー診断を取り入れる企業もある。結果的にレコメンドされるのはクローゼットの服とどこか似通った商品だ。
盆休み中、ネットフリックスで映画を楽しもうとアプリを開くと、作品と記者の好みとのマッチ度が表示されていた。60％程度の微妙なマッチ度の作品は、実際に見てみると普段あまり見ないような内容で新鮮さを感じた。
この体験では実店舗での予想外の服との出会いによる高揚に近い感覚を得た。顔なじみの販売員が提案してきた少しチャレンジングな服のようだ。「買い物を失敗したくない」という消費者の強いニーズに応え、コロナ下で向上したオンラインショッピングの利便性。AI（人工知能）を活用して客の価値観を広げるような提案も加わると、さらに満足度向上につながるのではないだろうか。
（平）
