《視点》バースイヤージーンズ

2022/12/08 06:23 更新


 11月に岡山県倉敷市児島で「ジーンズソムリエ認定証授与式」が開かれた。続くトークイベントで興味深い話を聞いた。ゲストの一人が自分の生まれた年に販売された「リーバイス」の「501」のビンテージジーンズをプレゼントされ、それを思い入れのあるジーンズとして挙げたことだ。

 「生まれ年のワインを記念に」という話を聞いたことはあった。ネットで調べると、ほかにもバースイヤーに作られた「ロレックス」などのアンティークウォッチ、自動車を愛用・所有している人もいた。

 ジーンズはもともと作業着で丈夫だし、経年変化やリペアも楽しめる。記者も自分用にバースイヤージーンズを少し探してみたが、デッドストックはおろか理想のモノを見つけるのは難しそうで、相場も予想以上だった。リーバイスが501を、米国製で長年提案し続けてきたことの価値を改めて知った。

 ちなみに来年の23年は純国産ジーンズが誕生して50年となる。リーバイスに比べれば歴史は短いが、ジャパンデニム、ジーンズは世界的に評価が高い。製造した年を切り口に、様々な記念日に合わせた提案を仕掛けるのも面白いのでは、とふと思った。

(畔)



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