先日、明太子をテーマにしたテーマパークに行ってきた。私自身「明太子大好き!」というわけでもなく、たまたま通りがかったので入ってみた程度だったが、親子連れや観光客でなかなかのにぎわいを見せていたことに驚いた。
明太子ができるまでの簡単な工場見学や、原料となるスケトウダラの生態の紹介など、展示内容はなるほど面白く、ちょっとした社会科見学気分。もちろんフードコーナーやお土産コーナー、フォトスポットもあった。
何より子供向けの遊具が豊富で、若い親子連れが多く来場しているのが印象的だった。きっと明太子を食べて育ち、将来の有望な顧客になってくれるに違いない。建物内で延々と明太子の歌が流れていたのも、なかなかの中毒性だった。
明太子という食品一つを、親子で楽しめる形に展開していく発想には素直に驚いた。そして、このフォーマットは他でも生かせそうだし、繊維業界でも何かできないものかとも感じた。コットンなどの原料や生地はもちろん、ベルトやボタンといった副資材のテーマパークも面白いかもしれない。服作りを一種のアミューズメントと捉えることもできるだろう。繊維業界のテーマパークができることを期待したい。
(騎)