インテリアブランド「カレ」が元気だ。ドイツのブランドで、独創的なインパクトのあるデザインが特徴。ビジュアル的にも楽しいものが多く、見る人によっては奇抜な家具、雑貨に映るかもしれない。
特に雑貨はビジュアル的に面白い装飾的な置物が多い。ある意味で生活必需品ではなく、なくても困らないものだ。しかし、そんなブランドが売れているということは、インテリアの中で見て楽しめるものを欲する流れが強まっているということだろう。
コロナ禍に入ってからインテリアは総じて堅調に推移しているが、必需的な家具や雑貨だけでなく、インテリアを彩る装飾や演出を楽しむアートへの需要が高まっているのが全体の傾向だ。
アートまで関心を向ける人はおそらくインテリア全体にも関心が高く、それなりに部屋づくりを楽しんでいるのではと思われる。衣食住の中で衣食については気を使う人は多いが、住、とりわけインテリアについてはこれまで必需品消費が主流だった。これからは心地よさ、くつろぎ、癒やしなども消費の重要な要素になりそうで、この傾向は衣食でも同様に強まっているようだ。
(武)