昨年の引っ越し後、放置していた書籍入りの段ボール箱を開けると、中から「The golden guide to Recipies in Yangon」とタイトルのある一冊が出てきた。150超もの料理のレシピが英語とミャンマー語で併記されている。この本を頂いたイベントを取材した時の記憶がよみがえった。
イベントが開かれたのは15年7月。ミャンマーの伝統文化を生かした地場産品やファッションを紹介するもので、当時のテイン・セイン大統領と安倍晋三首相夫妻も来場。ミャンマー出身デザイナーによるフロアショーも開かれた華やかなものだった。
ほんの数年の間に、なんと様々なことが変わってしまったことか。改めてページを繰ると、書籍を作成したのはインターナショナルフレンドシップグループとある。ヤンゴン在住の女性たちによるネットワークで、セミナーの企画や催しなどを活発に行っていたようだ。ただ、フェイスブックをのぞくと20年末以後は、ほぼ更新が絶えている。今、女性たちがどのような暮らしをしているかは知るすべがないが、かつてのように、その豊かな文化を通し、交流が図れる日が無事訪れることを願うばかりだ。
(維)