《視点》おやキャン

2022/07/28 06:23 更新


 キャンプ好きの間で話題となっているユーチューブ・ドラマ「おやじキャンプ飯」(おやキャン)。馬杉雅喜監督による美しい映像とセリフの少ない独特の雰囲気が人気となり、日本最大級のユーチューブ・ドラマとなっている。

 馬杉監督に話を聞くと、やはり制作のきっかけはコロナだったそう。制作費は信用金庫からの借り入れと「コロナの補助金で賄おう」と思っていたが、「補助金が下りなくなった」という。結局「過去になく100%借金」からスタートし、会社の倒産まで覚悟したと振り返る。

 これほど覚悟した投資はできないが、コロナ禍により新しい事業や試みを開始した企業は少なくない。コロナによる経済的損失は約28兆円(金沢大学試算)ともいわれるが、その半面、リモートワークや電子決済など一足飛びに世の中が進展した面もあった。

 おやキャンでは続編も計画しており、「色あせないコンテンツにしていく」と話す。コロナの感染第7波による経済的影響が懸念される、これまでの損失を取り戻しながら進歩したことは生かしていく社会にしたいものだ。

(茂)



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