この間に何度か訪れた北海道やその取材で「道の駅」が進化していることを実感した。旅の通過点から目的地、さらには地方創生の拠点となり、ファッションビジネス業界が関わることも多くなってきている。
美瑛町の「白金ビルケ」はほぼ森の中にありながら、ログハウスのような「ザ・ノース・フェイス」のおしゃれな店が併設されていて驚いた。南富良野町の「南ふらの」でも、「モンベル」のショップや「マリオット」のホテルがこの春と夏にオープンしたとのこと。いずれも広大な自然に囲まれており、ここでウェアやギアを揃えたり拠点にしながらアウトドアのフィールドに繰り出せる。
道東の美幌町にある「ぐるっとパノラマ美幌峠」には4月、セレクトショップ「可不可美幌峠」がオープンした。東京・世田谷で「フリッジ」、札幌で「可不可」の店を営むオーナーがプロデュース。「道なき道にあるカッコいい店」を目指し、札幌でも買えないようなとがったアイテムも揃え、想定を超える集客となっている。
このほかにも道内の道の駅では、キャンプや釣りの複合体験施設との協業なども具体化に向けて話し合われている。地方創生の一大拠点として自治体の期待も高い。
(藤)