《視点》暮らしへの関心

2019/05/21 06:23 更新


 最近、衣食住の中で特に〝住〟への関心が高まってきた。食への関心も高いのだが、じわじわ上がってきたのが住だ。昭和に入って住宅の洋風化が進んだものの、住は人目に触れにくかったり、五感に直結しにくかったりなどの理由でなかなか進化しなかった。ここにきて注目されてきたのはやはり暮らしの質を上げ、より快適に過ごしたいという思いが強くなっているのだろう。

 他からどう見られるとか、世の中の流れに乗りたいというよりも、自分が快適でありたい、心地よくありたい、ということを優先させようという流れがあると思われる。この流れは衣や食とも連動しており、スローフードとかリラクシングウェアなど心地良さやマイペースがポイントになってきた。モードやトレンドよりも自分本位ということだろうか。

 インテリア店でもニトリやイケアがシェアを上げてきたが、一方でもう一歩上質なミドルクラスの家具需要も好調だ。住空間への消費も徐々に高まりそうだが、暮らし全体をレベルアップしたいということだろう。ファッションもより暮らしに連動していくのではないだろうか。

(武)



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