《視点》働き方改革の前に休み方改革

2019/03/07 06:23 更新


 今年のゴールデンウィークは異例の10連休となる。さらに今年4月からは、年間5日間の有給休暇取得が義務化される(年間10日以上の有給休暇の権利を持つ従業員が対象)。休み下手といわれる日本人だが、せっかく増えた休日はうまく活用したいもの。

 仕事が忙しいときには、「休みができたらやりたいこと」リストが頭の中にいくらでも浮かぶ。しかし、いざ休みになると、何もしないまま、ただ時間が過ぎてしまうことが多い。寒いな、暑いな、人ごみは嫌だな、お金がかかるな…と、出かけない言い訳がいくらでも出てくる。

 そもそも外出する機会はここ数年で格段に減った。数年前までは、調べ物があれば図書館に行ったり、買い物のために街中に出かけたり、目的を達成するために動かなければならなかった。今はスマートフォン一つで多くの情報や物、サービスが手に入る。

 せっかくの休日や便利なツールなのだから、うまく生かしたいもの。声高に叫ばれている働き方改革の前に、休み方改革が必要だ。

(壁)



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