《視点》日本文化

2018/12/04 06:23 更新


 ジャマイカ発祥の大衆音楽、レゲエが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることが決まったとのニュースが先日流れた。

 現在、80~90年代ファッションがトレンドで、ストリートブランドだけではなく、赤・黄・緑3色のラスタカラーも注目されている。80~90年代、レゲエ以外にヒップホップ、ブレークダンス、ストリートアートなど新しい文化を生み出す力になったのは、社会の矛盾やひずみの中にあったアフリカ系市民や抑圧された人々だ。それが大人社会に反発する若者に文化として広がった。

 日本の若者文化から生まれている一つがLINEスタンプなどのキャラクターアートだろう。日本人アーティストを盛り上げる動きも強まっている。企画プロデュースのゼルスがアーティストと組み、アニメ企画制作会社のタツノコプロと協業し、MIJファクトリーが60人を超えるアーティストのアートステッカーを出すなど取り組みが進んでいる。MIJは香港など海外でも販売して好結果を残し、話題のアーティストも生まれている。今後の動きに注目したい。

(稔)



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