インテリアをベースとした売り場で提案されるアパレルの売れ行きが比較的堅調だ。大半はリラクシングウェアで、レディスが中心。モードやトレンドが色濃く取り入れられる一般的なアパレル提案とは違い、快適性や心地よさが第一で、見栄えはそれほど重視されない。
そのため、素材感、肌触り、楽な着用感が何よりも優先される。インテリアベースだと外面よりも自分の快適さが強く意識されるのだろう。インテリアを意識したライフスタイル提案を試みるショップの多くは、扱うアパレルがモード色の弱いリラクシングウェア主体になっていることを見れば一目瞭然だ。
リラクシングウェアといってもルームウェアとしてだけでなく、外出着としても十分着られるもので、日常着として着用する人も増えている。ファッションといえば季節ごとの新しい提案がカギだが、これらのマーケットは定番をリピート購入する顧客をつかむことで成り立っているようだ。
もちろんアパレルの需要はまだまだトレンドで変化するファッションが主流ではあるが、今までルームウェアなどと派生的な位置づけだったリラクシングウェアが、それなりの存在感を発揮するようになってきた。
(武)