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半年ぶりの中国・上海に着いてすぐに旧知の2人の日本人に会った。一人は勤めていた会社を辞め、60歳を過ぎて独立を選んだ男性。もう一人は長く中国で働き、自分の会社を設立した40代の女性だ。外国人の就業許可制度が新たに始まったことで、駐在ができなくなったという話は何度か聞いていたが、一見難しそうな日本人も許可を得ていて、驚くのと同時に無事働き続けられたことに安心した。
オンラインによる手続きで苦労する人が多いらしい。申請の効率化が就業許可制度の導入の理由の一つではあったが、入力する人は必要事項を全てクリアするのに四苦八苦する。また日本の大学を修了した証明書をもらって、提出書類に仕上げるのにも時間と労力が要るようだ。
それでも「60歳過ぎたら駐在できない」というわけでもない。許可証の手続きを代行する業者もたくさんあるが、当然力量には差がある。契約している業者やコンサルタントに無理だと言われても、会社がどうしても送り込みたい人材なら、別のコンサルを当たってみるのも手だ。セカンドオピニオンは会社の経営を健康にするのにも役立ちそうだ。
（近）
