取材先の店舗が取り扱いブランドで始めた新サービスが面白い。スイス「フライターグ」で、旅行先で同ブランド品と自分自身を撮影し、指定されたハッシュタグを付けてインスタグラムに載せる条件などを満たせば、無料で2週間バッグを貸し出すというものだ。本国やジャパン社の直営店にならって取り入れたのだが、反応がいい。
同ブランドは、トラックの幌やシートベルトなどを再利用し、一点物で様々な表情のバッグや小物を提案している。その魅力に引かれて、1人で複数商品を集める人もいるぐらいだ。
ブランドにとって、消費者にその価値や魅力を知ってもらう機会は大切だ。今はSNS(交流サイト)が影響力を強め、前述のようなサービスにも効果が期待できるようになった。
振り返れば、一から新しいモノを提案する一方で、これまであるモノを新しい価値を持つモノへと生まれ変わらせる提案も増えた。アイデア次第で商機は膨らむ。今後も様々な形で生まれる〝新しい〟や〝面白い〟に期待したい。
(畔)