プールに花火大会、フェス、バーベキュー、かき氷、可愛い子供…。この夏、インスタグラムで流れてくるキラキラした写真たち。30歳手前の記者でさえいっぱい目にするのだから、若い10、20代のインスタ消費はもっと活発なのだろう。
実態をつかむべく、4日付「センケンコミュニティー」でプールパーティーを取材した。女性客のほとんどが厳選した写真をインスタにアップ。肝心のファッションはというと、ブランドや海外ECで買った水着を着ている人もいたが、ファストファッションの普段着でぷらっとやって来た子も多かった。
イベントの入場料は6000円。ホテルのナイトプールでも5000円前後から1万円が相場で、結構高い。これにスマートフォン代などを加えると使えるお金は限られる。そして何より、服にかけるお金はインスタ映えに比例しない。よっぽどデザインがとがってでもない限り、どんなに高品質で、着心地がよくて、機能性があっても、写真で加工すれば全部一緒だ。
とはいえ今年、水着の売り上げを伸ばしたショップは多かった。ゆかたも同様。インスタ映えするシーンで着るべき服は売れる。着用シーンがぼんやりしていて中途半端なデザイン・価格の服はますます売れなくなると肌で感じた。(藤)