《視点》アマチュアイベント

2017/08/04 04:00 更新


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 ある婦人服路面店が7月末に〝アマチュア作家イベント〟を開いた。秋冬商戦を立ち上げる直前のこの時期、どうしても商戦の〝夏枯れ〟は否めない。同店のオーナーは「通常営業して無理にお客様に買って頂くよりも、思い切って顧客や知り合いのクリエイターに店を開放して、いろんな人が集える場所にしたかった」。このオーナーの呼びかけにより顧客やその友人、服飾専門学校生らが集まり、展示即売会が行われ盛況だった。

 イベント当日は、ハンドクラフトの子グマのぬいぐるみをアクセントにしたドレス、欧米やアジアから集めた天然石を配したアクセサリーのほか、ティーパーティーを楽しむための煎茶や英国紅茶、ロシアやモンゴルなどの多彩なお茶を販売。専門学校生によるファッション誌、アマチュアの詩作家や書家による作品の販売も行われた。

 集まった商品の特徴は各人の「私が大好きなものを、他の人にもお薦めしたい」という情熱。商品のクオリティーの高さも目を引いた。出品者の多くが、「クリーマ」などのハンドメイドECを活用して商取引を行っていることもあって、商品としての完成度は高い。情熱と完成度を兼ね備えた商品が、目利きのオーナーによって構成される〝玄人はだし〟のイベントだった。(民)



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