《視点》インスタ映え

2017/04/28 04:00 更新


 メタプロバンスという村をご存知だろうか。韓国・タミャンにある小さな村で、韓国の女の子たちに大人気の観光スポットだそうだ。ピンクやブルーのキャンディーカラーを基調にした街並みに、天使の羽が描かれた壁やマカロンのオブジェが飾られるなど、どこを切り取ってもフォトジェニック。インスタグラムを検索すると、女の子たちがモデルさながらのポーズで撮影した画像がたくさんアップされている。

 教えてくれたのは、ある古着屋の社長。同社はこの話をヒントに、今春オープンした路面店で〝インスタ映え〟を意識したという。大きなネオンサインを外壁に飾り、店内も女の子の部屋のようにディスプレー。ネオンサインは開店の準備中から点灯していたところ、前を通る女の子たちが次々に写真を撮ってインスタグラムに投稿し、一気に3000人ほどのフォロワーが増えたそうだ。

 インスタグラマーを起用した新ブランドや販促が相次いでいるが、そんな費用をかけなくても、女の子をドキドキさせられる仕掛けはいくらでも出来る。そんな可能性を感じた取材だった。(金)



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