企業の社長や政治のリーダーなど、女性の活躍が目立つこのごろ。刺激を受け、彼女たちが着るとしたら、とイメージしてジャケットやドレスを作った女性デザイナーがいた。様々なシーンで華やかに、しかし派手になりすぎないさじ加減で今っぽく表現していて、その発想が面白いと感じた。もちろん特定の誰かに向けたものではなく、ブランドの通常の商品の一つとして売っている。
記者の取材先にも女性の社長やリーダーとしてのデザイナーが多い。その人たちは自社のブランドを着ているし、当然のことながらいつ会ってもおしゃれ。しかし、問題は政治の場で頑張っている女性だ。
テレビや街のポスターなどを見るたび、何か勘違いしているのではと、もやもやしてしまう。また、〝エグゼクティブキャリア〟に向けた商品に力を入れるブランドも最近目立ってきているが、そこにも紋切り型のＭＤを感じることがある。結局、仕切っている人の感覚が古いままなのでは、というのは考え過ぎか。今の女性たちの新しい感覚で作れば、そのようにはならないと思うのだが。（赤）
