バリュープランニング、衣料新事業で成長目指す 2ブランドを今月発売

2024/02/02 06:29 更新


トップの新ブランド「ビースリープラス」

 ストレッチパンツ「ビースリー」を中心とするバリュープランニング(神戸市)は、来期(25年2月期)から3年間を成長基盤作りの期間と位置付け、新規事業を複数立ち上げる。来期初日である2月21日には、ブラウスなどトップの2ブランドを販売する。

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 来期の売上高計画は約4割増の119億円。このうち10億円を新規事業とする。新ブランドの一つ「ビースリープラス」は、ビースリーに合わせやすいブラウスやカットソートップで春物2型、夏物3型を予定している。価格は1万5000~2万円。ビースリー全店で扱い、年間7億円の売り上げを見込む。

 もう一つの新ブランド「シアフィール」は、シアバターを配合した綿シフォンのトップ。柔らかく肌に優しい。ビースリーの約100店で販売し、店舗面積の広い10店には専用コーナーを設ける。売り上げ目標は3億円。

 来期は創業30周年でもあり、キャンペーンに力を入れ、既存店も活性化させる。特に休眠客の復活に力を入れる。例年、休眠客の復活は年間5万人ほどだが、倍の10万人を目指す。

 26年2月期には四つの新規事業を始める。いずれも企業コンセプトであるヘルシー&ビューティーに関連する衣料品とする。売上高目標は153億円で、新規事業は25億円を目指す。27年2月期は売上高200億円(うち新規事業が45億円)の計画。28年2月期からは事業拡大期とし、さらに成長を加速させる。

今期増収増益へ 選択と集中実る バリュープランニング

 バリュープランニングの24年2月期業績は増収増益になりそうだ。不採算店閉鎖など選択と集中による効果が出るとともに、顧客の消費の回復などが理由。

 売上高は前期比3.6%増の85億円の見通し。期末店舗数は6減って166。

この2年間不採算店を閉鎖してきた。約140型あった商品を50に絞るとともに、売れ筋の機会ロスを減らしてきた。外出、旅行需要の復活もあり、1店当たりの売り上げが伸びた。

 商品別では、22年に発売した「ケトレル」が好調、年間売れ筋の3位になりそうだ。2型で約3万本を販売し、売り上げは約4億5000万円。ペットの毛が付きにくく取れやすい加工を施したニット製のパンツで、リピート客が付いているという。陰影を付けた特殊な編み地で脚が長く見える「B3D」は2万円台後半の価格でありながら、売れ筋1位となっている。



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