【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米大手カジュアル専門店の22年度第4四半期(22年11月~23年1月)決算は、4社合計の売上高が前年同期比2.4%減となった。ブランド間格差が大きく、若年層向けカジュアルブランドの苦戦に対しウィメンズブランドは好調が続く。
アメリカンイーグルアウトフィッターズのインティメートアパレル「エアリー」は8%増、アーバン・アウトフィッターズの小売りと卸を併用する「フリーピープル」が15%増、フェミニンで高価格帯の品揃え店「アンソロポロジー」が9%増となったほか、ギャップの「オールドネイビー」もウィメンズは好調という。消費の減退が続くなか、値引き販売が多発しているが、一部で在庫調整が進み粗利益が改善している。サプライチェーンは通常状態に回復しつつあるが、原材料、生産コスト、物流費、人件費、店舗経費の上昇があって、いずれも営業利益が縮小し、経費のコントロールが重要になっている。
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