売り場観測・百貨店自主編集12月 コートがやっと動く

2020/12/28 06:28 更新会員限定


 12月の百貨店自主編集売り場は、コートがようやく売れ出した。11月は例年に比べて暖かい日が多く、人気ブランド定番の高単価のダウンコートなどは動いていたが、苦戦していた。12月に入り、2週目ごろから急激に気温が下がり寒くなったことで、ようやくコートを手に取る客が見られるようになった。また、除菌用品や食器、アクセサリーなど雑貨を積極的に揃える店が多く、雑貨は好調という声も聞かれた。

(価格は税込み、セール期のため変わる場合あり)

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三越銀座店「ル・プレイス」 仕事帰りにアクセサリー

 最近の傾向として、金、土、日曜日に買い物客が集中している。なるべく来店頻度を少なくし、買い物をすると決めた日にまとめて用事を済ませるような買い方をする客が多い。一方で、夕方のOL客が増える時間帯にはアクセサリーなどの雑貨が好調。仕事帰りに立ち寄って買う、手ごろな価格帯のものが人気だ。マスクをするようになった影響からか、イヤカフなど耳回りのアクセサリーの動きがいい。

 コートは今月に入り気温が下がったことで本格的に動き始めた。11月は動きが鈍かったのでやっとという思い。今年はウール、非ウール半々ぐらいの印象で丈はミディアムくらいが人気。

 家で過ごす時間が多くなったことを考え、生活に寄り添った雑貨の取り扱いを強化。食器や花、除菌雑貨などこまめに商品を入れ替えることで来店フックにもなった。今後もこうした取り組みは継続していく考え。

「ビリティス」のコート(8万5800円)、スカート(3万3000円)と「リベッタ」のブラウス(5万3900円)の組み合わせ
定番人気の「タトラス」のコート(9万200円)
「ミュベール」のコート(6万3800円)とトップ(2万8600円)、スカート(2万9700円)のコーディネートも人気

高島屋新宿店「スタイル&エディット」 協業のワンピース人気

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