残暑の影響で、シャツなどの薄手の羽織り物やTシャツが売れた。キーワードは「秋色夏素材」。各店、色柄で季節感を出した売り場作りに注力している。秋が短くなったことで、レイヤードなどで春・秋・冬の3シーズン着られるベーシックなアイテムを求める客も増えている。インバウンド売り上げは引き続き好調で、海外ラグジュアリーブランドだけでなく、日本発のデザイナーブランドなどを求める客が目立ち始めた。(価格は税込み)
松屋銀座本店5階
軽い素材で長く着る
一部レディスを含むメンズ主力のフロアで、売り上げは約10%増。半袖や夏素材アイテムが例年よりも長く売れている。特別販売会「松美会」の期間中は、スーツやジャケットなどの高単価品が好調だった。季節やトレンド問わず着られる素材や柄が人気だったほか、ウォッシャブルなど機能素材を使ったアイテムの引き合いも強かった。「アールイーメイドイントウキョウジャパン」のシャンブレーのセットアップスーツは、春も着用できる素材感が受け、動きが良かった。「ジョセフ」の立体的な織り柄のシャツは、きちんと感を出したい時の羽織り物として売れた。