ユニー・ファミマ ユニーの全株式をドンキに譲渡

2018/10/11 11:01 更新


 ユニー・ファミリーマートホールディングスは、子会社でGMS(総合小売業)を運営するユニーの全株式をドンキホーテホールディングスに譲渡する。11日にドンキホーテHDの株式の公開買い付けを実施することと併せて発表した。

 ユニー・ファミリーマートHDは受け皿となる100%子会社を通じてドンキホーテHDの株式を最大で20.17%取得する。一方で、ユニーの全株式をドンキホーテHDに譲渡する。GMS事業を切り離すことで、同HDはコンビニに専念する狙いだ。また、ドンキホーテHDとの関係を強め、商品調達などの連携につなげていく。

 ユニーはドンキホーテの100%子会社となり、メガドン・キホーテユニーなどの、両者のシナジーを発揮した新業態で業績を立て直す。

高柳浩二ユニー・ファミリーマートHD社長

総合性格とスケール追求

 経営統合から2年経過し、GMSを取り巻く環境はさらに厳しくなっている。そうした中、ドンキ流の改革が成果をあげており、ユニーの再生をドンキホーテさんに委ねた。ただし、ユニーの株式を売ってコンビニだけの1本足打法とは考えていない。GMSのユニー、ディスカウターのドンキホーテも含めた3本足で総合性とスケールを追求したい。

大原孝治ドンキホーテHD社長兼CEO(最高経営責任者)

化学反応を

 TOB(株式公開買い付け)によって、当社とユニー、ファミリマートで、売り上げ4兆7000億円の流通のグループとなり、有機的結合で荒波を乗り越えていきたい。GMSの改革は実験点店で成果をあげている。ディスカウンターとGMSの化学反応を起こしたい。

■ユニー・ファミリーマートHDをめぐる動き

15年 ユニーHDとファミリーマートHDが経営統合に向け協議開始

16年9月 ユニー・ファミリーマートHD誕生

17年8月 ユニー・ファミリーマートHDとドンキホーテHDが業務提携

18年2~3月 ユニーの店舗6店をMEGA ドン・キホーテUNYとして改装



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