宇仁繊維は京都のテキスタイルコンバーター、ウィンザーを傘下に入れた。資本金3000万円で完全子会社化、社長には宇仁龍一宇仁繊維社長が就任、10月1日から新生ウィンザーがスタートする。
同社のテキスタイルコンバーターの買収は昨年1月の丸増に次いで2件目。丸増同様、東京を中心に宇仁繊維が対応しきれていない市場や新たな企画開発を推進し、別注対応などにも力を入れる。人事や素材の交流などを行い、組織も活性化する。ウィンザーの社員は7人。
ウィンザーは82年、京都で創業。合繊やプリントなどを中心に幅広い素材を手掛け、大手アパレルなどに販売している。最盛時の売上高は約20億円。バブル崩壊後は苦戦が続き、製品OEM(相手先ブランドによる生産)にも着手したが、売り上げは減少してきた。
宇仁繊維は創業して16年、自ら織機や染色機を持ち、常時3万点を超える見本を在庫して即納できる体制を確立し、テキスタイルの新しいビジネスモデルを追求する。中国にも現地法人を設立、最近は欧米や中東への輸出も伸ばしている。16年8月期の売上高は単体で70億円、グループで90億円を超える見通し。今後は丸増も加えた3社での総合力を発揮し、グループ全体でビジネスの拡大を目指す。