欧州ビジネスツアー 最終編(坪内隆夫)

2013/10/31 15:21 更新


たくさんのサンプルを持ってお店で商品を見せるのは迷惑をかけるので、なるべく忙しい土曜日に商談にならないようにしています。またヨーロッパでは日曜日にお店を閉めている所が多いので、ウィークデーを中心にまわります。とは言っても、少ない時間を無駄にはしたくないので、土曜日にベルギーをまわったあと、日曜日にAMSTERDAMのお店をまわれるようにルートを決めました。

AMSTERDAMは日曜日でも結構店が開いているのです。あ、そうそう、注意しないと行けないのが、事前に訪れる国の祭日を調べておかないと、せっかく行ったのにお店が閉まっているっていう事があります。

ベルギーは先ずLEUVENという街に。この街は知りませんでしたが、とても奇麗な街でした。そこでお店が集まる通りを中心にJAY PROJECTの3つのコレクション+1つレディースブランドがあいそうなお店をまわって行きます。

 

LEUVEN


当然行く予定にしている街のお店の情報は事前にチェックしておきます。ベルギーは1日だけにして、その日の夜にはオランダに入る予定にしていたので、LEUVENは早めに済ませ、ベルギーでは期待していた街ANTWERPに。

ここはさすがファッションで有名な街らしく、良いお店がかなりたくさんありました。この街出身のベルギーデザイナーのスタイルでも良くわかるように、どちらかというとモード系のお店が多いです。それでも探してゆけば色々なジャンルのお店もあって、午後はずっとお店をまわり、商材に合いそうなお店が有るとブランドの説明をし、ブランドの資料を置いてゆきます。

1番最後に行った、PITTI UOMOで知りあったお店ではオーナーと意気投合し、そのまま夕食をごちそうになりました。なぜだかANTWERPでの日本食。

 

店せオープンしてまだ1週間ほど、ANTWERPのFERNWEH

 

AMSTERDAMは日曜日でしたが、やはりお店はどこも開いていて1日中お店まわり。この街は自転車が街での足となっており、車での移動は駐車場も少なく大変なので、重いサンプルを持っての移動。RIDING HIGHの林さんは特にたくさんサンプルを持っていただきました。どうもありがとうございます!

 

AMSTERDAM

 

AMSTERDAMのあとはまたドイツに戻り、5つの街をまわった後にミラノに戻りました。

 

DUSSELDORFのUWE VAN AFFERDENこのお店のオーナーはHERITAGE POSTという雑誌も発行しています
KOLNのKENTAURUS、はじめメールでは興味も持ってもらえず、アポを取るのも大変でしたが、最終的にはオーダーもしてくれました

 

今回は3カ国まわりましたが、国が違ってもどこも通貨はユーロなので、販売している値段も分かりやすく、 色々と比較するのが簡単でした。

ちょっとしたトラブルで今回はあまりたくさんのサンプルを持って行く事ができませんでしたが、多くのお店をまわる事が出来ました。商品を紹介してすぐにオーダーをもらえる事はあまり有りませんが、それでも今回はちゃんとオーダーも貰う事が出来、たくさんのお店と知り合いになる事が出来たので、今後に繋がってくれればと思っています。

日本のブランドを海外に持って行くと送料、関税などで値段もかなり高くなり、サイズ、送り、支払い、送金等様々な問題がありますが、ひとつひとつ解決して行ければ、ちゃんと商売に繋がって行くチャンスは有ります。一つ一つの問題をなるべく早く解決し、しっかりと海外の市場に入って行ける様にこれからも努力をして行くつもりです。

次のシーズンは1月2月の販売になるので、北の国では道の状態が悪く、夏ほど廻りやすくはありませんが、もう少し時間をかけて日本のブランドを紹介していこうと思っています。

終わり



坪内隆夫 つぼうちたかお 東京モード学園デザイン学部卒業後渡英、1年後に渡伊。デザイナーとして活動をはじめ、ミラノにてオーダーショプ「TAKAO MILANO」をオープン。2004年2月から2007年9月まで年に2度、ミラノ市の協賛を得て、ミラノファッションウィーク開催中に新人デザイナーを中心とした展示会UPSIDE MILANOを主催。その後、ミラノのショールーム、ファッションガイドブックへのコンサルタントを行い、2012年1月のPITTI UOMOから日本のメンズブランドのヨーロッパでのセールスプロモートをするプロジェクトJAY PROJECTを開始する。



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