バッグ・服飾雑貨卸のツタハラ(大阪市)は4月12日、兵庫県豊岡市に日本のかばんづくりの歴史を体感できる体験型ショップ「かばんの館」を開く。店舗面積は約700平方メートル。初年度は来場者3万人、売り上げ6000万円を目標とする。
店内は城下町出石や城崎温泉などのレトロな世界観を表現した大正ロマンをテーマにしている。自社製品だけでなく「豊岡鞄」をはじめ日本各地で作られたかばんやバッグ、財布、革小物など約1000点の展示販売のほか、リーズナブルな海外生産品も販売し、幅広いニーズに応える。
物販以外にもアンティークトランクをコレクションしたフォトスポットを兼ねたカフェや、ミニバッグ、コインケース作りができる体験工房を設け、かばんの魅力が多角的に楽しめるものとなっている。
01年創業のかばんの館は、22年にツタハラが事業譲受し、移転して観光バスが駐車できる駐車場を持つ大型店に改装したもの。24年1月に物販だけでプレオープンした。同社は同店を日本の物作りに取り組む観光施設の認知を広げ、ブランディング強化と豊岡産地との協業商品開発の拠点と位置付ける。
