トリンプ「天使のブラ」25周年 コミュニケーション強化

2019/06/17 11:00 更新


 トリンプ・インターナショナル・ジャパンは今年発売25周年を迎えた「天使のブラ」のコミュニケーションを強化している。12日には東京で記念イベントを開催し、13日にはブランドのメッセージを伝えるスペシャルムービーを同社サイトで公開した。

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 東京・恵比寿で開いたイベントでは、94年に発売した天使のブラから現在までの代表商品を展示した。「白やベージュが主流の時代に、水色をキーカラーに使って話題になった」(同社)初代天使のブラや、谷間調整機能付き「アップ&クリック」(98年春夏)、肩ひもがずれにくい新開発パーツを採用した「デルタマジック」(98年秋冬)、ワイヤの当たりを軽減する「ニューエンジェルワイヤー」(00年春夏)など、歴代のヒット商品を並べた。

 近年では自然なシルエットを求める女性の嗜好(しこう)の変化に合わせ、ボディーラインをすっきりさせる「スリムライン」、加齢とともにそげてしまったバストに自然な丸みを作る「魔法のハリ感」など、時代やファッションのトレンドに沿った商品を展開している。18年には累計販売枚数が2000万枚に達した。

 イベントでは過去のイメージガール4人と今年のイメージガールの土屋ひかるさんがモデルとして登場した19年の新作を見せるショーも行った。

過去のイメージガールも登場し、19年の新作を紹介した
歴代の代表商品を展示した

「企業の代名詞といえる存在」

 ヴァンサン・ネリアス社長の話 天使のブラは当社の中でも最も知名度が高く、企業の代名詞ともいえる存在だ。エナジー、テクノロジー、センス、ファッションといったすべての要素を詰め込み、25年間継続してきた。他の商品でも採用している革新的な機能も、天使のブラから始まったものが多い。

 今春夏も、天使のブラとして初めて出したレーシーなブラレットタイプが非常によく売れている。1~3月は「恋するブラ」のヒットもあり、全社として良いスタートが切れた。大型連休の中盤から動きは鈍ったものの、5月22日に発売した天使のブラの新作の効果もあり、5月後半から盛り返している。ランジェリーの市場は依然厳しいが、春夏はマーケットトレンドや当社の前年実績を上回る売り上げで推移している。

 今年は企業の大きなテーマとして「価格主導から価値主導へ」を掲げている。一格上の商品とサービスを提供する「プレミアムテイラレス」のコンセプトを導入した大丸東京店は、売り場面積は変わらずに1~5月の売り上げは25%増となった。客数は変わっていないが、滞在時間が増え、客単価が上がっている。

 4月からフィッティングの新しいプログラム「トリンプフィッティング」を導入し、個々人の体形にぴったりと合う商品提案を徹底している。一人ひとりの満足度を高めることでブランド価値向上につなげていきたい。

ヴァンサン・ネリアス社長


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