トリピュアJ、独自の機能加工でライフハックウェアを

2018/01/12 04:26 更新


 「人間本来のパフォーマンスを発揮しやすい環境を整える〝ライフハックウェア〟ブランドを作りたい」と話すのは、トリピュアジャパン(東京)の杉本健社長。運動および休息効率を高める独自の機能加工技術「アドエルム」を生かした商品開発に本格的に取り組む。

(小堀真嗣)

 アドエルムは人体を構成する様々な元素と、元素の呼応反応に着目した技術だ。運動時のパフォーマンスを上げたい、または快適に眠りたいなどといった使用目的によって、元素の組み合わせを変えたミネラルパウダーを加工した素材を身に着ければ、「運動パフォーマンスの向上や快適な入眠のためのコンディション作りをサポートする」という。

日周期に合わせ

ブレスレットなどアクセサリーも揃える

 人間は本来の日周期リズムがある。「1日のうちで脳がより高いパフォーマンスを発揮するのは起床から約4時間までがピーク、人体のパフォーマンスが上がるのは就寝から約19時間後と言われている」と杉本社長。これは人間本来の生理現象で、日周期を基に行動すれば高いパフォーマンスを上げることができるという理論。

 アドエルムの素材では、「日周期に合わせて身に着けて、人間本来の生理現象を〝人為的〟に起こし、より高いパフォーマンスを上げる研究をしている」という。運動パフォーマンスを上げるアクティブテクノロジーは、ユニチカガーメンテックでの臨床試験を経て効果は検証済み。

新宿に旗艦店

「アドエルム」のオリジナル商品「ラップ・アンド・ウェア」。伸縮性は200%

 商品・技術開発の出発点はアスリートの声だ。杉本社長は「有能なアスリートも寝不足なら最高のパフォーマンスを上げられない」と強調する。アスリート一人ひとりの日周期に基づき、必要なミネラルパウダーおよび製品を開発し、その適切な使い方のアドバイスまでトータルサポートする。「0.1秒、0.1センチのパフォーマンス向上を手助けする技術を提供したい」考えだ。

 今後、アドエルム技術に関心のある事業者と商品開発や技術開発を進めるほか、資金調達先を探す。バレエ・ダンス用品のチャコットは先行してライセンシーとなった。既に商品の共同開発実績もある。

 パートナーシップをさらに強化する一環で、19日には同ブランドの新宿店内にアドエルムの旗艦店をオープンする。広さは約30平方メートル。Tシャツや裏毛のスウェットなどアパレルラインと、ネックレスやブレスレットなどギアライン、高伸縮のインナーウェア「ラップ・アンド・ウェア」を揃える。

トリピュアジャパンの杉本社長


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