商社が事業領域を広げている。背景には物価高による衣料品消費の低迷や、気温の変動に左右されやすいファッション市場の不安定さがある。新たな成長ドライバーを構築するため、顧客の課題解決を担うソリューションビジネスへと進化している。
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モリリンは顧客のビジネス課題やニーズを拾い、市場トレンドと掛け合わせた企画の提案を強化している。10月には同社新規事業室ライツ事業の企画の一環で、サンリオの「クロミ」と東京ソワールのフォーマルブランド「フォルムフォルマ」との協業をプロデュースした。Z世代の「自分らしさ」を重視する傾向を捉え、フォーマルウェアにおいても同様であるとみた。
こうした市場の変化をいち早くキャッチし、両社をつないで新しいフォーマルウェアを企画。モリリンは両社の契約からプロジェクト全体の進行管理まで行うなど、ビジネスの領域を広げている。

新事業の柱として
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