大手素材メーカーの東洋紡と総合商社の三菱商事の共同出資会社として4月1日に発足した東洋紡エムシー。共に長い歴史と伝統を持つが、事業環境の変化が激しく、スピード感を持った運営が求められるなか、「従来のやり方の延長線上では生き残れない」との危機感を共有、新会社につながった。社長には東洋紡でフィルム事業などの技術畑を歩いてきた森重地加男氏が就いた。
(藤浦修一)
【関連記事】《解説》東洋紡と三菱商事が共同出資 「東洋紡エムシー」を設立した背景
東洋紡の素材には優れた特徴はあるが、事業として伸ばしきれないというジレンマが長年ありました。新会社の発足を機に事業を大きく広げていけたらと願っています。
私が新会社社長の内示を受けたのは昨年6月ごろ。東洋紡の商材は技術的には一つひとつはおもしろいものがある。もっと突っ込んでいけばと思っていた。大きな商材にするのには4、5年かかるでしょうが、初年度から何かはものにしたいですね。新会社だからできたというものができればと期待しています。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!