《トップに聞く》東洋紡エムシー社長 森重地加男氏 これまでと違う次元の開発を

2023/06/20 12:00 更新有料会員限定


森重地加男氏

 大手素材メーカーの東洋紡と総合商社の三菱商事の共同出資会社として4月1日に発足した東洋紡エムシー。共に長い歴史と伝統を持つが、事業環境の変化が激しく、スピード感を持った運営が求められるなか、「従来のやり方の延長線上では生き残れない」との危機感を共有、新会社につながった。社長には東洋紡でフィルム事業などの技術畑を歩いてきた森重地加男氏が就いた。

(藤浦修一)

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 東洋紡の素材には優れた特徴はあるが、事業として伸ばしきれないというジレンマが長年ありました。新会社の発足を機に事業を大きく広げていけたらと願っています。

 私が新会社社長の内示を受けたのは昨年6月ごろ。東洋紡の商材は技術的には一つひとつはおもしろいものがある。もっと突っ込んでいけばと思っていた。大きな商材にするのには4、5年かかるでしょうが、初年度から何かはものにしたいですね。新会社だからできたというものができればと期待しています。

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