タオルの一広(今治市)を中核とするタオル美術館グループは、光触媒を進化させた新しい触媒技術の抗菌防臭商品「ハイドロ銀チタンタオル」を発売する=写真。
花粉やハウスダストなどに含まれるタンパク質を水と二酸化炭素に分解するもので、同社は「将来的には感染症やアレルギー予防できる商品へと発展させたい」としている。
ハイドロ銀チタンは、酸化チタンとカルシウムに微量の銀を付けた合成物質。感染症やアレルギー疾患治療薬の創薬を専門とするDR.C医薬(東京)が開発した。代表の岡崎成美医師(新宿レディースクリニック会)は「医師の発想で生まれたハイブリッド触媒。花粉やハウスダスト、ホコリ、汗、カビなどのタンパク質を水と二酸化炭素に変える画期的な技術」としている。
「洗顔や入浴のほか生活のあらゆる場面での臭いや菌対策ができる」(一広)と、商品はタオルのほかタオルケットや枕カバー、ベビー用スタイを先行して発売する。現段階では製品での加工だが、同社では糸段階での加工研究も進めている。