東レ 人工気象室フル稼働 機能可視化に一役

2020/07/16 06:26 更新会員限定


 東レの繊維事業で高次加工技術の開発などを担うテキスタイル・機能資材開発センター(大津市)は、一昨年に稼働した次世代の人工気象室「テクノラマGⅢ」がフル稼働で推移している。最近は、客先から機能の〝見える化〟などが求められ、最終消費者を見据えたマーケティングのサポート機能も強める。

(中村恵生)

 テクノラマGⅢは、83年に瀬田工場に開設した初代、08年に中国・南通の東麗繊維研究所(TFRC)にできたGⅡに次ぐ第三世代として約10億円を投じて瀬田工場に整備した。セ氏60度~マイナス30度、湿度20~80%、風速0~30メートル、ゲリラ豪雨、強い日射など地球上のあらゆる環境を再現でき、二つの副室と合わせて異なる環境下での運動測定などを通じて衣服の機能、快適性を評価できる。

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