服地コンバーターの外村 来春夏、水撚りのリネン投入

2018/08/15 06:25 更新


 服地コンバーターの外村は19年春夏で、水撚りにこだわったリネンのシリーズを投入する。伝統的な手法を使って本来の特性を最大限に生かした素材として、差別化された麻を求めるアパレルの要望に応える。

 麻はこの3年ほどブーム的な様相をみせており、春夏だけでなく秋物市場でも複合を求める動きが強まっている。ナチュラルで通気性が良く、ラミーの光沢感やヘンプの膨らみ感が支持されており、来春夏も麻や麻複合が商談をリードし、プリントやジャカード、先染めに拡大する流れが顕著だ。

 また、イージーケア性のある麻や、ナチュラル感や清涼感を最大限に引き出して差別化された麻を求める動きも目立っている。同社は昨シーズンから展開し、しわになりにくくケアしやすい特性をもった麻・ポリエステルが好調に推移しているが、新たに水撚りにこだわったリネンシリーズを加え、充実した。

 同社が提案するリネンの水撚りは、水で濡らしたリネン糸を通常より強い力で撚りをかけ、撚糸回数を増やした。撚りが強い分、織布すると凹凸ができて爽やかな肌触りと膨らみ感が得られ、しわになりにくく高級感がある。伝統的な麻織物の手法の一つで、手間暇をかけ、麻の優位性を引き出す糸作りからこだわって開発した。

 リネンの40番、60番の糸でチェック、ストライプ、デニム調の先染めや後染めの無地など約10マークを揃え、レディスのシャツやブラウス、ワンピースなどの用途で提案する。

先染めや後染めの無地など約10マークを揃える


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