《明日につながる人づくり》東京インテリア家具 店舗に従業員向け託児所を併設
家具、ホームファッションの大型専門店、東京インテリア家具(東京、利根川弘衞社長)は23日に開いた神戸店に、従業員を対象とする託児所を設けた。乳幼児を抱える人が安心して働けるようにして、地域に貢献することが目的。従業員確保に効果があるとし、長く働いてもらうことでスキルアップを期待している。
0歳児から食事代含め無料
同社は昨年7月オープンの名古屋本店に初めて託児所(20人規模)を併設した。今年2月に開いた大阪本店にも託児所を作った。神戸店の託児所は35人規模。正社員、パートタイマーとも利用可能。0歳児から預けられ、食事代を含め無料。神戸店の従業員は75人のため、全体のニーズに対応できる。
人材確保、地域貢献も
託児所を設けたのは、「働きたくても働けない人がいる。待機児童問題にも一企業として対応したい」(同社)からという。従業員の採用時には「一般の小売業ではなかなかないことなので助かった」など効果が出ているという。また、「乳幼児を持つ従業員は、がんばらなくちゃというパワーがある」とし、マンパワーの向上につながると見ている。将来は託児所を地域住民に開放する考えもある。
神戸店に作った35人規模の託児所