東京ブランド20~21年秋冬 ニットで多彩に見せる

2020/05/13 14:59 更新会員限定


 東京ブランドは20~21年秋冬、ニットウェアの表現が一段と多彩になった。クラシックムードやレディーライクな着こなしにとどまらず、自立した女性像や精神的な強さを主張する手段となっている。

(須田渉美)

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◇緩やかな曲線

 今年らしさを感じさせるのは、袖や腰回りにボリュームを出したシルエット。程よくハリがあって、丸みを帯びたラインが柔らかに映える。

 歴史的なアイテムや古着などを再構築する「ハイク」(吉原秀明、大出由紀子)は、ミリタリーを思わせるリブ組織のセーターをアレンジ。肩と袖のつなぎ目を切り替えずに延長し、縦の目のハリを生かして袖に膨らみを出した。ミリタリーの残像もありながら、肩に沿って滑らかに伸びる線がエレガンスを際立たせる。レギンスにタイトシルエットのスカートを重ねるセットアップでラフさを添える。

ハイク

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