トウキョウベース谷CEO 販売員の給与は世界水準で考える 実際の平均残業時間は10~20時間

2024/03/26 14:45 更新


 トウキョウベースの谷正人CEO(最高経営責任者)は、新卒初任給を30万円から40万円に引き上げた理由を「販売員の給料は世界水準で適正な水準にするべき」と説明した。給与には80時間分の固定残業代が含まれるが「販売員の実際の1カ月の平均残業時間は10~20時間。当社は成果主義で、無駄な残業はむしろ減少傾向にある」と強調した。

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 初任給を40万円に引き上げを発表して2週間程度の期間で「新卒採用の応募エントリーが2~2.5倍に増えている」という。応募数が新卒より少ない中途採用も「6~7倍増えた」。固定残業代80時間はあくまで「無駄な残業を減らす」ためで「1カ月の残業が45時間を超えると始末書などむしろ厳しく指導し、改善策を徹底している」。

 「本当に販売員を大事にするならそれに見合う対価を払うべき」との考えから、渋谷などファッションエリアに住めば月3万円の住宅手当、月の美容代支出2万円のうち1万円を補助し、半期に1回賞与も出す。出店を考えている海外への渡航費も欧米10万円、アジア5万円を年1回支給する。個人売り上げと店舗売り上げ達成に伴うインセンティブを合わせると「入社初年度から年収600万円もいることになる」という。

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