東京のデザイナーブランドで独自の量産体制を整える動きが相次いでいる。国内の縫製工場の生産スペースが限られていることも要因の一つだが、それ以上に、納得のいく品質を確立させることがブランドの成長に欠かせない要素となっているからだ。受発注の関係でなく、現場の職人と顔の見えるコミュニケーションを取りながら、製品の価値を高めている。
(須田渉美)
ユウキハシモト 自前で職人育てる
「ユウキハシモト」(橋本祐樹)を運営するYは、埼玉県ふじみ野市にあるアトリエでの自社生産を昨年から始めた。新卒採用した22歳の津曲智貴さんと23歳の三村ひかりさんが縫製士として働き始めて1年半が経つ。今年4月には、日本在住15年になるドイツ出身テーラー、ゴーデン・ゴーレクさんが入社した。デザイン企画、パターン作成に加え、ニット製品とデニム製品以外は量産が可能になった。
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