東京デザイナーの20~21年秋冬コレクションで、マスキュリンの要素が反映されたドレスが広がっている。ハリのあるフォルムや直線的なスタイルで新鮮さを出している。前シーズンから続くビンテージムードのドレスは、袖周りのボリューム変化で女性らしさを強調している。
(須田渉美)
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■芯の強い女性像
カギとなるのは、テーラードスタイルを応用したドレスだ。薄手のメルトンを使ったコートドレスも多い。男性らしさの中で芯の強い女性像を表現する。
デビュー10年目を迎えた「タロウホリウチ」(堀内太郎)は、原点に返ったモノトーンのコレクションを見せた。色をそぎ落としてフォルムの美しさを際立たせた。ダブルサテンのドレスは、前振りの袖をフレアラインに、スカート部をラウンドしたパターンでプリーツ風に見せ、緩やかな曲線で女性らしいエレガンスに引き寄せた。
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