イタリア発 ベルト発想の新バッグ人気

2017/03/27 06:28 更新


 イタリア製ベルト「ティベリオ・フェレッティ」が17年春夏向けから始めたバッグ「オフィチーナ・ティべリオ・フェレッティ」のザイネットモデルが、セレクトショップや百貨店で売れている。昨年12月の発売から完売が相次ぎ、3回の日本向け追加出荷を行い、2月には4回目が決定。販売数は計画の3倍増となっている。

 ティベリオ・フェレッティは、イタリアのベルトメーカーで、社名を冠した自社ブランドが数年前から日本のメンズセレクトショップでも売れている。ドレススタイルに合わせる紳士ベルトながら、迷彩柄のプリントやハート柄の刺繍、ターコイズをはめ込んだデザインなど、ウエストのアクセントを意識した「コーディネートの名脇役」をコンセプトに品揃えを広げてヒット商品を出してきた。

 バッグのオフィチーナ・ティベリオ・フェレッティは、日本での販売元コマコ・オフィチーナ(東京、駒井彰代表)と企画している。代表モデルのザイネットは、伊製レザーを手編みしたメッシュを採用した。

 ドレス用ベルトに軽快なデザインをのせるのと同じ発想で、贅沢な素材を、あえてリュックにすることで、大人のカジュアルアイテムに仕上げている。バッグ上部の持ち手は長めにしており、手提げのトート風にも使える。ファスナーは背中面だけに取り付け、表面はイタリアンメッシュレザーの上質感を全面に出している。

 今春のデビューだが、ラグジュアリー感のある素材でも気張らずに合わせられるリラックスした雰囲気と、ハンドメードの革製品で価格を6万4000円に抑えたことがバイヤーに評価され、セレクトショップや百貨店からの受注が集まった。

 正式発売は今春夏だったが、昨秋から先行販売の強い要望も相次ぎ、少しずつ販売したところ、火が付き、昨年末に発売した17年春夏コレクションは完売が続出した。コマコ・オフィチーナには、小売店からさらに追加の問い合わせがあり、これから新色を追加しながら、販売を広げる考えだ。

バッグは新色も追加し、カラフルな店頭提案も意識



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