1万店の情報が活用できるサービス「ザ・リスト」

2017/08/14 11:00 更新


 国内・海外のセレクトショップ、専門店などのリストをインターネット上で簡単に検索・管理してアプローチができる新しい情報サービス「ザ・リスト」がスタートした。ファッション業界で営業、生産管理、PR、販売、ソリューション営業など幅広い業務に携わってきたザ・リスト(東京都)の志村剛代表が考案したサービスで、データベースの閲覧だけでなく、DM発送機能やウェブ上でのパートナー探しなども可能。「ブランドの販売、卸で悩んでいる企業や人をサポートできれば」という。

(稲田拓志)

 ザ・リストの開設は7月8日。すでにデザイナーズブランド、シューズ、バッグブランド10社と契約し、サービスを提供している。サービスの主な内容は、ショップデータベースの閲覧やDMの発送業務。データベースは国内セレクトショップで1万件以上、海外セレクトショップで1500件以上、美容院・ホテル・ミュージアムショップなどで5万件以上を揃えており、ブランドを卸したい企業がデータベースを閲覧できるほか、データベースから候補を抽出してDM発送を依頼することができる。




コンサルティングも

 DM発送は、ザ・リストが提携する専門業者が担い、ザ・リストは効果的なDM作成、発送方法などをコンサルティングする。志村さんが輸入卸に勤務していた時代、「こだわったDMを作成する企業は案外少ないが、電話でもなく、メールでもなく、バイヤーを呼び込むツールとしてDMが重要」と痛感。ザ・リストを立ち上げるにあたって、DMの発送、コンサルティングを主要なサービスに位置付けた。コンサルティングの内容は、発送のタイミング、デザイン、サイズなど多岐にわたっている。


成長には不可欠に

 DMと並んでウェブ上でのパートナー探しもザ・リストの重要なサービスとなっている。契約者とザ・リストに登録する各ジャンルのエキスパートをつなぐもので、例えば、営業代行やPR、ECコンサルタントなどブランドの成長に不可欠な人材をエキスパートして登録し、契約者のビジネスをサポートする。

 料金プランは、中長期型のビジネスプランで月額3万円の年間契約と短期型として展示会DM発送プランは月額20万円。志村代表は「インフラを整えなければブランドも持続できない時代」と強く認識し、ザ・リストを立ち上げた。今後はリストをアップデートしつつ、登録エキスパートを増やす計画だ。また、海外セレクトショップのリストを充実させ、海外販売についての効果的なアプローチも模索する。


志村剛ザ・リスト代表




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