中東トーブ市場で評価される日本素材 信頼と高品質を強みに 複合糸やニットも訴求

2023/10/20 07:58 更新有料会員限定


 日本素材が、品質の良さから中東のトーブ市場で高い評価を得ている。生産地の人手不足による供給量の減少や、中国や韓国などの参入もあるものの、各社ともに中東向け輸出が好調に推移している。トーブはポリエステル短繊維が主流だが、差別化糸や編み物などの新たな素材も出し、拡大に力を入れる。

(榎田果歩)

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 「中東トーブの好調は、当社ブランド成功の代表事例」(中山大輔代表取締役専務営業本部長)と語るのは、小松マテーレだ。ポリエステル短繊維製トーブの加工で高いノウハウを持つ。客先の好みに応じた微妙な風合い出しなど、長年培った多様な加工が特徴だ。「小松フィニッシュ」として、現地では模倣品が出るほどのブランド力がある。

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