「TELMA」(テルマ)の服を初めて見た時に、若手とは思えないプロダクトの完成度に驚いた。これからの日本の若手デザイナーのプロダクトの一つの基準となると感じた。デザイナーの中島輝道に物作りの背景を聞いた。
(小笠原拓郎編集委員)
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小笠原 26年春夏コレクションは展示会で発表しました。
中島 テーマは「素朴さ」でした。ショーを2シーズンやったのですが、自分の中で〝頑張った〟部分があって、もう少し自分に立ち返りたいというのがありました。自分を型からはがしていくことをやっていかなければいけないっていうのがありました。プリコラージュ的な、今あるものでできないか。もっと素朴な物、自分の中から出していく物と向き合ったシーズンです。
経験はある方なんですが、それが一つの垢(あか)にもなっているような気がして。それをいかにはがしていくか。そこから自分の新しい物をどうしていくかに向き合っていく段階かなって思います。

小笠原 アントワープ王立芸術アカデミーで学んだ後、ドリス・ヴァン・ノッテンに行きましたね。
中島 ドリスは約2年半いて、その後、イッセイミヤケに7年くらいいました。大学時代はプロダクトデザインをやっていまして、家具とか照明を作っていました。その後、ロンドンに1年間留学した時にテキスタイルに出合って、面白いと思ってアントワープに入り直しました。
小笠原 そんな経験が垢になっていると。

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