コロナ禍の技能実習生 「いつまで…」 母国に帰れず

2021/04/13 06:29 更新有料会員限定


 遠い異国の地で家族と会えない日々がいつまで続くのか――新型コロナウイルス感染が拡大し始めた昨年から、日本で働く外国人技能実習生が帰国できていない。不要不急の渡航の自粛が求められたためだ。感染拡大から1年が経過し、技能実習生が多く働く岐阜では悲痛な声が上がっている。

(森田雄也)

丸4年会えない

 「家族に会いたい。寂しいです」。岐阜県内の縫製業で働くベトナム人のドーティートゥイさんとグエンティキムタンさんはそう話す。昨年4月、技能実習3号に移行する前の1カ月間、制度に沿って母国へいったん帰国する予定だった。それが、かなわなくなった。

 実習生として来日し、この4月でちょうど5年目。トゥイさんは2人、タンさんは3人の子供がいる。丸4年、子供にも家族にも会えていない。

 会社が整備したWi-Fiと、スマートフォンアプリを使って毎日、子供とテレビ電話をする。仕事に忙殺される中、心が休まる数少ないひとときだ。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事