「タオ」(栗原たお)は10月26日、コムデギャルソン本社で23年春夏コレクションを披露した。鮮やかな花柄とドットやストライプ、春夏はグラフィカルな柄の組み合わせとボリュームのコントラストで見せる。
軽やかなオーガンディに描かれたフラワーがふんわりと広がり、リボンやギャザーが量感を彩る。ドレスの胸元に結んだたくさんのリボンディテールやスカートのバックに取ったリボンで、フォルムにコントラストを作る。ガーリーなテントラインのドレスとサロペットのマニッシュなムード。それはいかにもタオらしいラインだが、ケープ風アウターのバックに取ったボリュームやドレスの裾からのぞく透け感、コルセットのようなディテールが、上質なエレガンスとなって静かに主張する。
インサイドアウトで着るストライプジャケットの裏地は「LOVE」の文字。カラフルなフラワー柄は実はボタンフラワー。アーティストSHUN SUDO氏の描くボタンフラワーが春夏コレクションの出発点。そこから感じた前向きなパワーを服に盛り込んだ。
(小笠原拓郎)