ニューヨークを拠点にする「タナカ」(タナカサヨリ、クボシタアキラ)はこのほど、初の直営店を東京・南青山の根津美術館の向かい側にあるマンションの1室にオープンした。
外からの日差しが心地よい窓辺に、生い茂る植物を添え、クリーンでリラックスムードの空間を作った。シンプルな金属の什器にシーズン商品とデニムのコレクションを並べ、ビンテージの音響なども設置した。田中のシグネチャーとなるデニムは、アーカイブも含めて様々なモデルが揃って圧巻だ。中央の棚什器には、デニムに使っているオーガニックコットンのわたを入れたケースや23年秋冬の発想源となったアートブックなどを置いている。
消費者向けの直営店は金曜日から日曜日の3日間の営業で、その他の平日はショールームとして運営する。今後は、ジャンルを問わず、タナカとクボシタがセレクションしたアイテムの展示販売を行うなど「カルチャー的なことを発信していきたい」という。普段はNYで活動しているが、物作りの拠点と主要マーケットは日本。同じマンションの別の階層には、東京のオフィス兼アトリエも移転した。