《小笠原拓郎の目》今注目すべき日本の若手デザイナー　“ガラパゴス化”で生まれる新たな美しさ

　2月、都内でメンズを中心にブランドの展示会やショーが相次いだ。その中には、クリエイションで高いレベルのものが見られた。今、パリに代表されるファッションウィークはラグジュアリーが幅を利かせ、インディペンデントはごくわずか。それだけに日本の若手が輝いて見える。

（小笠原拓郎編集委員）

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性格が様変わり

　今、ファッションが大きく変わろうとしている。それはファッションウィークの性格が様変わりしつつあるからだ。かつては新しい美を競い合う場だったが、インフルエンサーを使ったマーケティングやブランディングの場となった。新しい美に挑むデザイナーは減り、アーカイブを背景にした物作りが主流となった。