タキヒヨーは今期(25年2月期)、利益を重視した営業を徹底し黒字体質を定着させる。22年度に開始した3カ年計画「リバイタライズプラン」(黒字体質復活計画)の最終年度として、収益基盤の構築を仕上げていく。
(小坂麻里子)
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今期の連結業績は売上高582億円(前期比0.8%増)、営業利益7億5000万円(5.8%増)を予想する。一段と進む円安による原価上昇と、足元の売り上げが天候の影響を受け昨対比を下回っているため利益重視の目標とした。人的資本の投資として給与のベースアップ、一時金の要求に応えたことで経費も上昇する。
卸売事業の主な取引先である量販向けはサステイナブル素材の使用を拡大するなど、新しい取り組みを拡大する。多くの人に好まれる色やデザインの延長上で、「どれだけ新しいこと、面白いことを1点1点に落とし込めるかが鍵だ」(滝一夫社長)と強調。