ゴルフバッグにも簡単刺繍、タジマ工業

2016/10/04 06:17 更新


 ゴルフバッグやボストンバッグのような大型のバッグにも刺繍を入れることのできる単頭刺繍機が発売される。刺繍機メーカーのタジマ工業(名古屋市)は、刺繍機の脚部を本体と一体化し、本体を後ろから支える構造に改良することで、広い操作スペースを確保した。これまでの刺繍機では脚があるため本体の下には置けなかった大型の製品も置けるようになった。


 タジマ工業は11月から「TMBU―SC」を発売する。8針と14針の2タイプで、8針では162万円から。単頭なので、全長870ミリ、奥行き955ミリ、全高1675ミリとコンパクトで、狭いスペースにも設置できる。針板のあるシリンダー(刺繍位置)の下方に750ミリのスペースが空いており、大型のバッグやスカジャンなど幅広い製品に刺繍できる。刺繍加工業だけでなくショップなどの導入も期待される。


 重いカバンでも簡単にセットできるように足踏み式昇降テーブルを標準装備し、刺繍中の製品を支えることもできる。


 武道着のような厚くて硬い生地にも、チュールなどの薄い生地にも安定した刺繍ができるようにデジタルコントロール布押さえを搭載。刺繍ヘッドと同じ並びにレーザークロスマーカーを装着し、真上から照射することで厚みのある素材でも刺繍する位置を正確に指し示す。縫い速度は最高毎分1200ステッチ。

タジマ工業 TMBU-SC_01+FL2
タジマ工業「TMBU―SC」

タジマ工業の単頭刺繍機「TMBU―SC」 脚部の改良で大型の製品もセットできる



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