デザイナーの故髙橋大雅氏の活動を引き継ぐ「T.T」は、展覧会「T.T I-A02遺物の声を聴く 応用考古学の庭」を東京・草月会館で12月29日まで開いている。
髙橋氏は生前、ビンテージの衣服に恒久的な美しさを見いだし、米国などで2000点近くを収集。「タイガタカハシ」ではその素材を日本の産地で再現して服を作るなど「応用考古学」と称する活動に取り組んでいた。展示は、T.Tの運営チームが企画、髙橋氏が最も影響を受けた芸術家のイサム・ノグチが作庭した石庭「天国」を展示空間として、遺品の古美術品や制作した衣服を調和させるように応用考古学の庭として再構築した。
宙づりで2面にわたって展示する120点近くの衣服は、米国で1900~50年代に着用された日常着。ワークシャツ、デニムアイテム、スポーツウェア、ミリタリーウェアなどを分類して並べ、経年の美を感じさせている。