「タエ・アシダ」23~24年秋冬 力強さと軽さの対比

2023/04/03 06:26 更新


エッジの利いたスタジアムジャンパーにプリーツスカートを合わせたファーストルック

 「タエ・アシダ」(芦田多恵)は、23~24年秋冬のショーを新宿住友ビル三角広場で行った。SNSの総フォロワー数816万人超えのティックトッカー、大平修蔵さんがDJ「SHUZO」として参加し、エネルギッシュな音楽を背景に力強いコレクションを見せた。ランウェーにはタレントのパンツェッタ・ジローラモさんがモデルとして登場した。

 音楽イベントのようなムードに包まれながら、モデルたちがやや速足で、力強く歩いていく。前半はエッジの利いた黒が基調のスタイル。レザーやラメといった輝きを放つ素材のアウターが主役となる。迫力のあるクロコダイル調のロングコート、テーラードジャケットはラメ素材がきらきらと輝く。身頃を迷彩柄のような生地で切り替えたスタジアムジャンパーは、体にエネルギーがみなぎっているように見えた。

 アウターやトップとは裏腹に、ボトムはプリーツスカートやワイドパンツ、スウェットパンツなど軽やか。ゴージャス過ぎない全身のバランスが心地良い。ビビッドなピンク、イエロー、ブルーの差し色も軽快だ。

 終盤は華やかなドレスがずらりと揃う。深いスリットを入れたシルバーのドレス、スパンコールのような丸いゴールドのモチーフが全身にきらめくオーガンディのティアードドレスなどがある。いずれも強さと軽さのあるデザイン。

(松本寧音)



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