ティークロス、ぽっちゃり女子へECブランド販売 知名度向上へ期間限定店

2024/08/14 06:27 更新


8月3日に開いた本社での期間限定店

 大きいサイズの婦人服メーカー、ティークロス(大阪市)は新規事業としてぽっちゃり女子向けECブランドの販売を始めている。コロナ禍で既存の卸売り事業が打撃を受けたため、直接消費者に販売する事業を立ち上げた。知名度を上げ、ニーズをつかむため期間限定店の開催に力を入れている。

 ブランド名は「cocochic」(ココシック)。着心地がよく、おしゃれという意味を込めた。今年1月末から自社サイトでの販売を始めた。ターゲットは30~40代女性。ニットを含むフルアイテムを揃える。ベーシックなデザインでトレンドを少し取り入れる。「体の厚みで選ぶ」独自のサイズ設定とする。設定身長の158センチは共通とし、肉付きによってサイズアップしていく。春夏物の価格帯は8000~1万5000円。

 知名度を上げるため、インスタグラムでほぼ毎日、着こなし提案などの情報を発信している。ぽっちゃり女子向けファッション誌『ラファーファ』の期間限定店にも出店した。人気のある商品は、テーパードパンツ(税込み8800~1万1000円)、花柄プリントのワンピース(1万4300円)、後ろゴムのタイトスカート、テーラードカラーのロングジレなど。すっきり見えるデザインのものが多い。

 手探りで進めているため、直接話が聞ける期間限定店を重視する。6月に初めて開いた本社での試着体験会を兼ねた期間限定店は、予想以上の反応があった。8月からは毎月開くことにした。東京でも年4回のペースで開催する。竹中真紀部長は「お客様に接触すると思いもしなかったことがわかる。今は少しでも多くの接点を持つことが必要」と話している。



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